
2026年9月10日(木)から9月13日(日)までの4日間、奈良競輪場で「第76周年記念平安賞」が開催されます。
奈良競輪場は全国でも数少ない333mバンクで、最大カントは33度25分47秒、みなし直線はわずか38m。
直線の短さから、一般的な400mバンクとは異なる展開になりやすく、単純な選手の実力比較だけではなく、
- 先行力
- 番手の安定感
- ラインの結束力
- 最終バックでの位置
- 早めに仕掛けられる機動力
といった要素が重要になります。
今回の平安賞には、SS班の吉田拓矢、古性優作、南修二が参戦。
さらにS1にも犬伏湧也、町田太我、村田祐樹、山田庸平、阿部将大、三谷竜生、浅井康太ら実力者が揃いました。
この記事では、過去の奈良GIIIの結果やバンク特性を確認したうえで、今回の出場予定選手の中から優勝争いを形成しそうな選手を考察するとともに、最終日にはS級決勝の買い目予想を公開いたします。

【平安賞】レース概要
| レース名 | 京都向日町競輪 開設76周年記念【GⅢ】 平安賞in奈良 |
| 開催日 | 2026年9月10日(木)~9月13日(日) |
| 開催地 | 奈良競輪場 |
| グレード | GⅢ |
| 1着賞金 | 560万円 |
| 補足 | – |
【平安賞】奈良競輪場の特徴

奈良競輪を予想するうえで、最も重要なのが333mの短走路です。
奈良競輪場は、
- 周長333.33m
- みなし直線38.0m
- 最大カント33度25分47秒
- ホーム幅員10.8m
- バック幅員7.8m
というバンクです。
特に注目したいのが直線38mという数字。
全国的にもかなり短く、ゴール前だけで後方から一気に差し切るのは簡単ではありません。
奈良競輪公式サイトでも、奈良バンクは「逃げと捲りが有利」と説明されています。
また、競輪資料室の奈良バンク解説では、最終バックで主導権を握ったラインがそのまま決着するケースが多く、捲りも早めの仕掛けが必要とされています。
奈良は「後方一気」が難しいバンク
奈良で最も警戒したいのが、後方に置かれる展開です。
直線が長いバンクなら、
最終バックで後方
↓
4コーナーから大外を回す
↓
ゴール前で差し切る
という展開も十分に考えられます。
しかし奈良では直線が38mしかありません。
そのため、後方からの追い込みはかなり厳しくなります。
逆に、最終バックで前団にいる選手は大きなアドバンテージを得られます。
したがって今回の平安賞でも、単純に「一番強い選手」を軸にするより、「その選手が最終バックでどの位置にいる可能性が高いか」を見ることが重要です。
奈良では先行・カマシ・早めの捲りを重視
奈良競輪の攻略ポイントとして、仕掛けのタイミングも重要です。
古くから奈良バンクは「先手必勝」の傾向が強いとされ、競輪資料室でも、先行選手は早めに主導権を握る必要があり、捲りも1コーナー付近から仕掛ける積極性が必要とされています。
また、近年の奈良競輪の解説でも、「前々に位置すること」が重要とされています。
この特徴から今回のメンバーを見ると、非常に面白いことが分かります。
直近の奈良GIIIでは「逃げ切り」が実際に発生
2026年2月に奈良競輪場で開催された「春日賞争覇戦GIII」の決勝では、佐々木悠葵が逃げ切って優勝しました。
2着は芦澤大輔、3着は森川大輔。
3連単は、9-2-8=26,970円となっています。
レースでは佐々木悠葵が打鐘で仕掛けて主導権を奪い、後方からの捲りを封じてそのまま押し切りました。
これは今回の平安賞を考えるうえでも重要なデータです。
奈良では、「強い先行・カマシ型が主導権を握れば、そのまま押し切る」という展開が十分に成立します。
2025年の平安賞in奈良も先行決着
さらに注目したいのが、2025年9月に奈良競輪場で開催された平安賞です。
この開催では決勝で犬伏湧也がカマシ先行から押し切って優勝。
2着は佐々木豪、3着は山田久徳でした。
3連単は、9-3-7=2,370円という比較的堅い決着になっています。
レースでは三谷竜生が先行する展開から、打鐘で犬伏湧也が一気にカマシ。
そのスピードで後続を引き離し、最後まで押し切っています。
ここからも、奈良では「早めに主導権を取れる自力型」が非常に怖いということが分かります。
