KEIRINグランプリ2025予想|平塚での頂上決戦に挑む9人の王者、“今年の覇者”は誰だ?

GP第41回KEIRINグランプリ

毎年12月末に開催される「KEIRINグランプリ」は、年間を通じて活躍したトップレーサー約2,200人の中から、各GⅠ優勝者および賞金獲得額上位者などから選ばれた 9名 + 補欠1名(S級在籍者)が出場資格を得る、まさに「その年の真の王者を決める一発勝負」の頂上決戦です。

優勝賞金は 1 億円(副賞込)という高額で、競輪界最高峰・名誉あるタイトル。

2025年の「KEIRINグランプリ2025」は、12月28日(日)から30日(火)まで、初日の予選から最終日の決勝までの“GPシリーズ”として、 平塚競輪場 で開催されます。

このレースは1年の集大成であり、「最も安定して強かった者」ではなく、「その日の一発勝負で最強を証明する者」――まさに“勝負師”の矜持が問われる舞台です。

GP第41回KEIRINグランプリ
引用:平塚競輪場公式より


出場資格は、主に以下の条件によって選抜されます。

  • その年のGⅠレース優勝者

  • 国際大会(世界選手権ケイリン 等)での実績

  • 賞金獲得額上位者(同額の場合は平均競走得点で比較)

  • もちろん開催時はS級在籍であること

つまり、2025年は1月〜11月までの実績や安定度が重要。さらに、最終決戦という“プレッシャーと緊張感”に打ち勝つ経験値やメンタルも鍵となる。

また、2025年大会のパンフレットや公式サイトでは、出場選手名鑑や獲得賞金ランキングなどが公開されており、ファンの注目を集めています。

加えて、「GPシリーズ」は12/28(初日)に始まり、予選 → 準決勝 → 決勝 というフロー。3日間を通したコンディション管理、展開読み、駆け引きが勝敗を分けるため、「ただ強いだけ」ではなく“総合力”が試される舞台です。


現時点で公式に「出走予定選手」としてアナウンスされている中で、特に注目されるのは以下のような選手たち。

脇本雄太(福井/94期)

  • 脇本は近年のGPで圧倒的な強さを見せており、2018年、2019年、2020年、2022年、2023年、2024年と、複数回優勝経験あり。いわゆる“王者の風格”。

  • 2025年もGⅠ戦線で安定した成績を残しており、選考を通過。現在、GP最有力候補のひとり。

  • 経験・実績・メンタルすべて揃っており、「一発勝負」に強い。特に平塚のバンクで落ち着いたレース運びができれば、優勝の最右翼といえる。

GⅠ優勝者および賞金上位組の強豪たち

  • 2025年のGⅠで優勝または高い賞金獲得を果たした選手たちが名を連ねており、実力拮抗。

  • 与えられた出場権を最大限に活かすため、「ここで獲る」ために本命視される可能性大。

穴・波乱を起こす可能性のある選手たち

  • 「安定はしていないけど当たるとデカい」まくり/差し脚の鋭い選手。GPは“展開とタイミング”が勝敗を左右するので、そうしたタイプが穴をあける可能性あり。

  • また、平塚バンクの特性を読み切り、“バンク改修後の走り”にフィットする選手。これまであまり優勝歴がなくても、新しい条件で覚醒することも――。


平塚競輪

平塚競輪場の特徴とGPへの影響

  • 平塚競輪場は、GPに向けた整備およびバンク管理が徹底され、速度と安全性の両立が図られているとされる。これにより「レースがきれいに流れやすい」「スピード戦になりやすい」という声も多い。

  • GPはまさに「頂上決戦」。選手たちもいつも以上の集中力と体調管理で臨むため、バンク特性を活かしたスピード戦と展開の読みが重視される。

展開の鍵 — 脚質とライン、駆け引き

GPは通常の3日間開催の競輪とは違い、「9名による一発勝負」。ライン構成も例年よりスリムになりがちで、「どの選手がどこに付くか」「誰と誰がラインを組むか」という駆け引きが例年以上に重要。

  • 先行〜番手で展開を握れる選手に注目。序盤から主導権を握り、展開をコントロールできるなら有利。

  • ただし、9名の少数決戦ゆえ、中団〜後方で差し・まくりを構えている選手が番手・先行を突く“展開逆転”も十分にあり得る。

  • また、バンク特性と天候(風/気温)によっては、スプリント力・持久力・展開判断力の3要素が同時に問われることになる。

つまり、GPにおいては「脚質だけ」「実績だけ」で判断せず、その日の並び、展開、体調、メンタル、バンク条件 など多角的に読む必要があります。


① まずは「年ごとの勝ち方」一覧(2015–2024)

下は各年の優勝者/車番/決まり手(勝ちパターン)の一覧です。

  • 2015:浅井 康太 — 車番6 — 差し

  • 2016:村上 義弘 — 車番3 — 捲り

  • 2017:浅井 康太 — 車番9 — 差し

  • 2018:三谷 竜生 — 車番1 — 差し

  • 2019:佐藤 慎太郎 — 車番4 — 差し

  • 2020:和田 健太郎 — 車番4 — 差し

  • 2021:古性 優作 — 車番4 — 捲り(捲り→差し)

  • 2022:脇本 雄太 — 車番9 — 捲り

  • 2023:松浦 悠士 — 車番3 — 差し

  • 2024:古性 優作 — 車番1 — 差し(マーク差し)


② パターンを数値化(10年間の集計)

  • 差し(差し/差し系)7回/10回(70%)

  • 捲り(まくり/番手捲り含む)3回/10回(30%)

解釈:過去10年は「差し」が圧倒的に多く、GPは中団〜後方で脚をためて直線で差し切るパターンが最も多く出ている。しかし捲り(特にラストで一気に踏むまくり)で決まる年も毎年ではないが確実に存在する(2022,2021,2016)。


③ 年齢・経験の傾向

  • 集計した勝者の年齢(当時):31,42,33,31,43,39,30,33,33,33 → 合計348歳 / 10 = 平均約34.8歳

解釈:GP優勝者は概ね30代前半〜中盤が中心。若手の“番狂わせ”もあるが、経験とピーキング(年末にピークを合わせる技術)が効く年齢帯が多い。40代で優勝した例(2019の佐藤=43歳など)もあり、経験豊かなベテランが一発を決めるケースもある。


④ 車番(出走位置)についての傾向

過去10年の優勝車番分布(簡易カウント):

  • 車番4:3勝(2019,2020,2021)

  • 車番1:2勝(2018,2024)

  • 車番3:2勝(2016,2023)

  • 車番9:2勝(2017,2022)

  • 車番6:1勝(2015)

解釈:特定の車番に著しい偏りはなく、中番(3〜6)〜外枠(9)まで幅広く勝っている。つまり「車番だけで断定」はできないが、車番4が直近で目立つ年がある(3勝)。車番よりも「並び(ライン)」「並びでの位置取り」「その日の展開(誰が先行できるか)」が勝敗を強く左右する。


⑤ 「勝ちパターン」から読み取れる実戦的示唆(要点)

  1. 差し軸重視の優先度が高い:過去10年で差しが7割。中団〜後方で脚をためられる選手(上がりが速い選手)を軸に置くのが基本戦略。

  2. 捲り(まくり)も無視できない:捲りでの決着が起きる年(2022など)は配当妙味が高くなる。差し軸メインの構えで、捲り系を押さえる“逆目買い”を少数入れておくと回収率が改善する。

  3. 年齢・ピーク管理に注目:平均35歳前後が多い。年末に調子をピークに合わせてくる選手(当年のGⅠ戦線で強さを見せた選手)は信頼度が高い。

  4. ライン力(近畿・関東などの結束)を重視:GPは並びと“誰がラインの主導権を握るか”で展開が一変する。公式の並び予想・出走表の「誘導」情報は必ず確認する。

  5. 当日上がりタイム(最終の上り)を数値で判断:過去の勝ち上りは概ね11秒台前半〜中盤。決勝直前の指定練や上がり情報が分かれば、差し有利か捲り有利かの判定材料になる。


⑥ 「データに基づく買い方」 — GP向け(実戦で使える具体案)

(A)差し軸・本命寄せ(安定志向)

  • 3連単:差しに強いA(軸) → 対抗B(先行/番手) → 幅広く(C候補:捲り系・地元)
    → 理由:差し決着が多く、先に位置を取る先行/番手が2着に絡むパターンが多い。

(B)波乱想定(攻め)

  • 3連単マルチ:捲り系上位2頭マルチ+差し軸へ流す(少額多点)
    → 理由:捲り年は一撃で高配当が出るため、リスクをとる戦略として有効。

(C)ライン読みのバランス買い

  • 3連複:地元ライン/主要ラインの複合(例:近畿ライン+関東ラインをそれぞれ抑える)
    → 理由:並びで作戦が決まるGPではライン複数をおさえておくと安心。

(D)当日情報で最終調整

  • 最終は「並び表」「選手の指定練タイム」「風向き」「オッズ動向」を見て買い目を絞る(差し有利なら差し軸を厚めに、向かい風なら先行を重めに)。


⑦ 傾向まとめ(ワンポイント)

  • 過去10年は“差しでの決着が基本”。それでも「捲りで一発」も毎年どこかで起きているため、差し優先で「捲りの逆目」を少し入れておくのが現実的。

  • 年齢は30代前半が勝ちやすいが、ベテランのVも有り。経験とピーキング力を重視する。


以下は2025年GPの有力順予想。あくまで展望であり、「誰が勝っても不思議はない」という点を前提にしています。

位置づけ選手タイプと条件理由・狙いどころ
本命①脇本雄太(王者/安定感)経験・実績・メンタルすべて揃っており、GPの雰囲気にも慣れている。バンク改修後の平塚でも違和感なく立ち回れる可能性高。
本命②/対抗GⅠ優勝者または賞金上位のベテラン勢年間を通じた成績安定+実力バランスで挑む。勢い・意欲ともに高く、番手先行〜差しで粘る展開も充分。
穴①差し/まくり脚の鋭い中団〜後方タイプ展開とタイミング次第で一撃。特に先行ラインが固めになると、差し・まくりのチャンスが増す。
穴②バンク適性・調子の良さを買っての若手 or 波乱枠実績は劣るが、平塚の新しいバンクで覚醒、または勝負駆けで思い切った展開を仕掛ける可能性大。

名前を挙げるなら、古性、眞杉、郡司、そして競輪祭の覇者である阿部あたりがくることを想定しています。


競輪GPは1発勝負かつメンバー少数のため、オッズのブレが大きくなる傾向があります。そのため、以下のような多面的買い目戦略をおすすめします:

  • 本命(脇本など)中心の3連単フォーメーション:本命 → 対抗/穴 → 全流し(もしくは穴重視)

  • 穴狙いのマルチ or ワイド:差し・まくりタイプ+バンク適性ある中団〜後方選手を絡める

  • 複数ライン想定のマルチ買い:展開が読みにくいため、先行ライン vs 差しラインの両方を抑えておく

  • 当日情報重視で柔軟に:出走表、枠番、並び、風・天候、実況コメントなどを見て、買い目を直前で組み替える

特に「穴の差し・まくり系」は、先行ラインが決まり切らないGP特有の“混戦構造”でこそチャンスが大きいと考えています。


ただし、いくらデータと実力があっても、GPには以下のようなリスク/不確定要素があります:

  • 出走メンバーが少ない → “ラインの強弱”や“並び”が読みにくくなる

  • バンク状態、天候、風の影響 → 当日の条件で展開が大きく変わる可能性

  • 選手のモチベーション・メンタルの揺れ → “大舞台での一発勝負”は誰にも予測できないドラマが起きやすい

  • 人気選手へのオッズ集中 → 意外な大穴が高配当を呼ぶことも

つまり、GPは“読み”がものを言うレースであり、「安全策」ばかりではなく「思い切った穴狙い」も一定の魅力と可能性を持っています。


  • KEIRINグランプリ2025は、12月28日〜30日、平塚競輪場で開催される、競輪界最高峰の一発勝負。

  • 有力候補はやはり安定感と実績のある脇本雄太、そしてGⅠ戦線で結果を残したベテラン勢。だが、中団〜後方の差し・まくり脚質の選手にも大きなチャンス。

  • 勝敗を分けるのは「並び・展開・駆け引き・当日のコンディション」。本命だけで固めず、穴も含めた柔軟な買い目構築が鍵。

  • GPは「今年を締めくくる一発勝負」。どんなドラマが起きても不思議ではなく、最後まで目が離せない。

――2025年の年末、平塚で繰り広げられる頂上決戦は、誰にも予測できない展開と熱戦になる可能性が高い。競輪ファンとしても、車券購入者としても、「今年のベスト」を狙うなら、このグランプリは見逃せない。




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