
「ひろしまピースカップ」は、広島競輪の周年記念も兼ねた年末のトップグレード競走で、GIII 格のビッグレース。
2025年は 12月20日(土)から23日(火) の4日間で開催されます。
今年の大会は、とりわけ注目度が高い理由があります — それは、リニューアルされた広島競輪場での再開開催 ということ。
2025年11月にバンク整備を終え、あらたに“世界につながるネオ競輪場”として再始動することがアナウンスされています。
ファンにとっては“新しい広島バンク × 年末ビッグレース”ということで、例年以上に熱気が高まりそうです。

目次
【ひろしまピースカップ】バンク特性とレースのカギ

広島バンクの基本データ
コース周長は 400m。直線は見なし直線およそ 57.9m。
1994年のアジア大会に向けた改修で「癖の少ないバンク」に仕上がっており、過度な“コース特有のクセ”は少ないとされる。
ただし、海に近い立地のため 風の影響を受けやすく、“重いバンク”になりやすい という声も。特に追い風・向かい風で展開が変わることに注意。
レース展開で意識したいポイント
展開の読みやすさ&脚質融合型
400mバンクかつ癖の少ないコースゆえ、先行逃げだけでなく、差し・まくりにもチャンス。脚質のバランスが良いレーサーや、スピード型の差し脚を持つ選手の台頭も警戒。天候・風の影響
海風の強さが展開に影響。向かい風だと先行有利、追い風・横風だと差し・まくりが決まりやすい――といった天候読みが、車券戦略において重要になる。リニューアル直後の“よみづらさ”
整備後のバンクは“言われている通り”の挙動になるか未知数。過去データに頼りすぎず、当日の選手の動き、ライン構成、風・天候条件に注目すべき。
【ひろしまピースカップ】過去データから見えるもの
直近5年(2020〜2024)は差し勝ちが3回、捲り系が2回(差し:60%、捲り:40%)。差し系の台頭が目立つ傾向です。
実戦上の示唆:差し脚・中団からの鋭い伸びを持つ選手を重視しつつ、展開次第で捲り(最終バック〜仕掛け)で一発ある選手も押さえるのが現実的。
1) 直近5年の優勝者一覧
(年 → 優勝者 — 決まり手 / 出典)
2024年:松浦 悠士 — 捲くり / 番手捲り系の決着。玉野での決勝は番手から抜け出すような形でのV。
2023年:山田 庸平 — 差しで優勝(決勝は後方から差し切り)。
2022年:松浦 悠士 — 差しで連覇(最終2角の追走→差し切り)。
2021年:松浦 悠士 — 差しで優勝(地元完全V)。
2020年:野原 雅也 — 捲くり(最終バック〜まくり一撃)。
各年のレースリザルト/レポート(keirin公式系・ニュース記事・払戻ページ)を参照しています。
2) 脚質別決着傾向(数値で整理)
対象:2020〜2024 の5大会(決勝)
差し:3回(2021・2022・2023)=60%。
捲り(まくり / 捲くり含む):2回(2020・2024)=40%。
解釈:
広島(開催によっては玉野での代替開催)決勝は差し決着がやや優勢。直線性能・ラストの伸びがモノをいう展開が多い一方で、最終バック〜コーナーでしっかり仕掛けられる捲り系選手が差し切りを封じる場面も散見され、単純な「先行有利」ではないバランス型の傾向です。
3) 補助データ(上りタイム等から見るレースの“重さ”・速さ)
公開されている決勝の上り(ラスト400m程度の上がり)を見ると、だいたい11.1〜12.1秒台のレンジが多く、開催状況(バンク整備/風/気温)でややブレます。例えば2022は上り11.5秒(松浦)、2024は上り12.0秒(松浦)という記録が見られます(重いバンク/寒い日は上りが遅くなる)。これが「差し有利か捲り有利か」を左右します。
実務的観点:
上りが11.3秒前後で速い決着 → 最終直線で差し脚が明確に活きやすい。
上りが11.8〜12.2秒で重い決着 → 最終コーナーでの捲りや先行の持久力が効きやすい。
(当日の上りタイムはオッズ・選手コメント・実況・有力予想サイトで確認を)
4) データから導く「買い方」/実戦テンプレ(優先度・理由付き)
(A)本命〜中穴狙い:差し軸の3連単フォーメーション(おすすめの基本)
1着:差し脚のあるA候補(中団〜後方から安定した伸び)
2着:先行〜番手タイプのB候補(ラインで先行を作れる選手)
3着:捲り一発狙いのC候補 + 地元若手の台頭分
理由:直近5年で差し決着が最多。差し→先行→捲りの並びも出ており、差しを軸に置くと回収率が安定しやすい。
(B)波乱想定:捲り(まくり)軸の3連単マルチ or ワイド多点
まくり系の脚がある選手を2頭選び、マルチで広く流す(特に上りが重たくなりそうな天候時)。
理由:2020・2024のように捲りが決まる年もあるため、差し軸だけだと取りこぼしが出る。
(C)地元・ラインの複数買い(情緒+効率)
地元(広島)中心のラインを3連複に1口加える。地元選手はモチベーションが上がりやすく、特に記念は粘り強いことが多い。
(D)天候分岐ルール(当日の風が勝敗を左右)
向かい風強め→先行有利寄り(差しは不利) → 先行番手中心に厚めに。
追い風/弱風→差し・まくりの決まりやすさUP → 差し軸+まくり穴のマルチ。
(風の読みは非常に有効。会場実況・レース前の風向風速情報を必ず確認。)
5) 実戦上の注意点(データから見える“落とし穴”)
過度に過去データに依存しすぎないこと:開催場(広島本場 or 代替・玉野など)やバンク整備状況で傾向が変わる。2024は玉野開催だった点に注意。
「差し有利」の統計はあくまで傾向:差しが多く出ている=差しが必ず来る、ではない。オッズ構成・ラインの強弱を見て柔軟に。
6) すぐ使えるチェックリスト(レース当日の確認項目)
出走表で「差し」「捲り」「先行」の脚質分布を確認。
各選手の直近3開催の上りタイム/決まり手をチェック。
当日の風向風速(追い風 or 向かい風)を確認。
ライン構成(地元ラインの有無、関東・関西の援護ライン)を把握。
オッズの偏り(人気集中か分散か)で買い目の幅を調整。
(このチェックは5分〜10分ででき、勝率向上に直結します。)
【ひろしまピースカップ】出場予定の主な注目選手
2025年ひろしまピースカップの出場選手情報によれば、以下の選手たちが大きな注目を集めています。
松浦悠士(広島・SS級)
前回大会の優勝者であり、地元開催というアドバンテージも大きい。経験と実力を兼ね備えた“本命筆頭”。太田海也(岡山・S級1班)
四国・中国ブロックの強豪。機動力と安定感を兼ね備え、展開次第で一発あるタイプ。山口拳矢(岐阜・S級1班)
中部勢を代表する実力派。決め脚と展開対応力で、安定したラインに乗るなら優勝争いに絡む可能性大。犬伏湧也(徳島・S級S班)
四国地区のトップクラス。持ち味のスプリント力を活かせれば、地元勢・中部勢・関東勢との混戦をかき乱す“穴”として警戒したい。地元広島支部の若手勢(例:町田太我 ら)
リニューアル後のホーム開催。地元支部の士気は高く、“地の利”を含めて台風の目になる可能性もある。
【ひろしまピースカップ】展開予想と注目ライン
2025年のひろしまピースカップは、以下のような展開・ライン構成が想定されます。
予想される主導ライン
松浦悠士 ― 太田海也 ― 山口拳矢
このあたりが中心のライン。松浦が先行、太田・山口が差し/追走で絡む展開は本命線。安定した3車並びが見込める。四国勢ライン(犬伏湧也中心)
脚質の速さとスプリント力を生かす展開で、波乱を起こす可能性。特に天候・風が流れれば脅威。地元・広島勢ライン(松浦含む広島支部混成)
地元の“ホームバンク効果”とモチベーション、応援の後押しを受けて馬力が上がる可能性。
勝負の鍵
風の方向と強さ:特に海風により展開が大きく左右されるため、当日の天気は要チェック。
先行 vs 差し/まくり の力関係:400mバンクはバランス型。安定したラインで先行できれば有利だが、差し脚も侮れない。
地元勢の意欲と勢い:リニューアル初戦というシーズンの締め括り。「地元で魅せたい」選手の火事場の強さに注意。
【ひろしまピースカップ】買い目の狙い目イメージ
あくまで「今のあっせん表・過去実績・バンク特性」をもとにした参考イメージですが、次のような買い目が面白いと考えます。
本命ライン中心の3連単
1着:松浦悠士/太田海也
2着:山口拳矢/犬伏湧也/地元勢(町田太我 等)
3着:上記+中穴狙いで四国勢・広島若手
波乱狙いの差し・まくり重視マルチ
犬伏湧也 を軸に、差し・まくり脚質の選手を2〜3人ピックアップして3連単マルチ、もしくはワイドで広くカバー
地元広島勢の意欲買い
地元応援も込みで、広島支部の複数選手を絡めた3連複フォーメーション
風・天候次第の臨機応変プラン
当日の風向きが向かい風なら先行重視、追い風や横風なら差し・まくり重視、というようにプランを複数用意
【ひろしまピースカップ】まとめ:注目の年末ビッグレース、注意したいポイント
2025年12月20日から始まるひろしまピースカップは、リニューアルされた広島競輪場での再開開催。この“新バンク”という未知のファクターが、レースを例年以上に難解かつ魅力的にしている。
本命はもちろん実力・安定度ともに抜群の松浦悠士だが、バンク特性や天候、地元勢の意欲、他地区の差し脚タイプにも警戒。混戦も十分あり得る。
車券を組むなら「本命ライン中心+差し/まくりの波乱狙い」「地元応援込みの複合買い」「天候によるプランの使い分け」がキーになる。
今年の年末、ひろしまピースカップは「実力 × リニューアル効果 × 地元熱」の三段構え。どんなドラマが待っているか、非常に楽しみです。
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