
競輪のレースには、G1・G2・G3・F1・F2 という格付けがあります。
これはレースの格を表すもので、出場できる選手のレベルや賞金額、注目度が大きく変わってきます。
競馬でいう「GI・GII・GIII」に近いイメージで、ファンにとっては予想や観戦の楽しみ方を広げる重要な指標です。
この記事では、それぞれのグレードの特徴をわかりやすく整理してご紹介します。
目次
G1レース(グランプリ・クラシック)
概要
G1は競輪の最高峰に位置するグレードで、日本を代表するトップ選手のみが出場できる大会です。
年間に限られた数しか開催されず、その中でも「競輪グランプリ」は競輪界最大のレースとして知られています。
主なG1レース
日本選手権競輪(ダービー)
高松宮記念杯競輪
寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
オールスター競輪
競輪祭
競輪グランプリ
特徴
出場資格:S級の中でもトップクラスのみ
賞金額:優勝賞金は数千万円規模
注目度:全国放送されることも多く、車券売上も最大級
G1はまさに「競輪の祭典」と言える存在で、予想する側にとっても特別感のあるレースです。
G2レース(特別記念レース)
概要
G2はG1に次ぐグレードで、注目度・賞金額ともに高いレースです。
比較的幅広い選手が参加できる場合もあり、G1を目指す選手の登竜門的な位置付けでもあります。
主なG2レース
サマーナイトフェスティバル
共同通信社杯
ウィナーズカップ
特徴
出場資格:G1より広い層から選ばれる
賞金額:優勝賞金は約1000万円〜2000万円
注目度:G1ほどではないが全国的に注目される
「若手の台頭」「トップ選手との対戦」といった見どころが多く、ファンの期待も大きいグレードです。
G3レース(開設記念競輪)
概要
G3は各競輪場が開設を記念して行う伝統ある大会です。
「記念競輪」と呼ばれ、全国のS級選手が集結して熱戦が繰り広げられます。
特徴
出場資格:S級選手が中心
賞金額:優勝賞金は500万円前後
注目度:地元ファンにとって最も盛り上がる大会
地元選手が活躍すると会場が大いに盛り上がるのも特徴で、観戦初心者におすすめのレースです。
F1レース(S級・A級混合戦)
概要
F1はG3以下の位置付けで、S級とA級の選手が混ざって行うレースです。大きな記念大会ではありませんが、全国各地で定期的に開催されています。
特徴
出場資格:S級・A級の上位選手
賞金額:優勝賞金は100万円前後
注目度:地方競輪場の主力興行
初心者が予想の練習をするにはうってつけの大会であり、日常的に楽しめるレースといえます。
F2レース(A級中心戦)
概要
F2は競輪の中で最もグレードが低い大会です。A級選手を中心に構成されており、デビュー間もない若手選手も参加するため「未来のスター候補」を見つける楽しみがあります。
特徴
出場資格:A級選手中心
賞金額:優勝賞金は数十万円規模
注目度:規模は小さいが初心者に人気
特に「ミッドナイト競輪」や「ガールズケイリン」と組み合わせて行われることが多く、気軽に楽しめるレースです。
グレードごとの違いまとめ
グレード | 出場資格 | 賞金額 | 主な大会 | 注目度 |
---|---|---|---|---|
G1 | トップS級 | 数千万円 | 日本選手権、グランプリ | ★★★★★ |
G2 | S級上位中心 | 1000〜2000万円 | サマーナイトF、共同通信社杯 | ★★★★☆ |
G3 | S級 | 約500万円 | 各地の記念競輪 | ★★★☆☆ |
F1 | S級・A級混合 | 約100万円 | 全国の一般開催 | ★★☆☆☆ |
F2 | A級中心 | 数十万円 | ミッドナイト・ガールズ | ★☆☆☆☆ |
初心者におすすめの楽しみ方
まずは F1・F2で気軽に観戦・予想
徐々に G3記念競輪でライン戦術を体感
慣れてきたら G1・G2のビッグレースで迫力を堪能
この流れで競輪を学んでいくと、無理なくレベルアップして楽しむことができます。
まとめ
競輪のグレードは、選手のレベル・賞金規模・注目度をわかりやすく示す指標です。
G1:最高峰、スター選手の戦い
G2:準トップクラス、若手台頭の舞台
G3:地域に根ざした伝統大会
F1・F2:日常的に楽しめる競走
初心者はまずF1やF2で慣れ、G3やG2を経てG1に挑戦すると、競輪の奥深さを存分に味わえるでしょう。
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